PwCコンサルティング合同会社(英文名称:PwC Consulting LLC)は、世界4大会計事務所グループ(Big4)の一角であるPwCのJapanグループにおいて、総合コンサルティングを担う中核法人です。2016年2月29日に設立され、戦略の策定から実行まで一気通貫で支援できる体制を強みとしています。

転職を検討するうえで最初に押さえておきたいのは、「PwC」という名前がPwC Japanグループ内の複数の法人で共有されているという点です。とりわけ混同しやすいのが、戦略部門である「Strategy&」がPwCコンサルティングの中の一部門であること、そしてM&A・ディールを担う「PwCアドバイザリー合同会社」が別法人であることの2点です。この区別を理解しないまま応募すると、想定していたキャリアと実際の配属がずれる恐れがあります。

本記事では、VOLVE株式会社(戦略コンサル出身者が運営する転職支援サービス)の視点から、公式法人概要・公式採用ページと業界各種ソースを照合しながら、「グループ内でどの位置づけにあるのか」「年収はどの水準か」「選考でケース面接はあるのか」をファクト先行で解説します。

PwCコンサルティングとは

沿革とグループ統合の経緯

PwCの前身となる会計事務所は1849年にロンドンで発足し、1949年には日本で事務所が立ち上げられました。日本のコンサルティング業務はさまざまな組織形態で提供されてきましたが、2014年に戦略系ファームのブーズ・アンド・カンパニー(後のStrategy&)、2015年にPRTMが加わり、経営戦略の策定から実行までを総合的に提供できる体制が整いました。

そして2016年2月29日、PwCの日本におけるコンサルティング部門を集結させて「PwCコンサルティング合同会社」が設立されました(PwC公式「沿革」)。戦略、ビジネス、テクノロジー&デジタルの各部門が一体で連携する現在の形は、この統合に由来します。

法人概要(2026年8月時点)

項目

内容

名称

PwCコンサルティング合同会社(英文:PwC Consulting LLC)

設立

2016年2月29日

代表者

代表執行役社長 樋崎 充

本社

東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー

国内拠点

東京・名古屋・大阪・福岡

従業員数

法人単体の公式開示なし(PwC Japanグループ全体で約13,500人〈2025年度、グループ公式〉)

グループ

PwC Japanグループ(主要法人の一つ)

(出典:PwC公式「PwCコンサルティング合同会社 法人概要」、PwC Japanグループ アニュアルレビュー Facts & Figures)

経営体制は2026年7月1日付で更新されています。PwC Japanグループの2027年度執行体制では、グループ代表CEOに久保田正崇氏、コンサルティングリーダーに樋崎充氏(PwCコンサルティング合同会社 代表執行役社長)が就いています(PwC公式プレスリリース)。

法人単体の従業員数は公式概要には記載されていませんが、業界各種ソースでは約5,000人規模とされる国内最大級の総合コンサルの一つです。グループ全体では2025年度の業務収益が3,086億円、年間採用者数は1,812人にのぼり(グループ公式Facts & Figures)、拡大が続いていることが数字からも読み取れます。

「Strategy&」との関係

転職検討で最初に整理しておきたいのが、Strategy&の位置づけです。Strategy&はPwCコンサルティングの中のストラテジーコンサルティング部門を構成するブランドの一つです。公式の部門紹介では、ストラテジーコンサルティングは、110年以上の歴史を持つStrategy&、経営課題の把握から解決までを支援するX-Value & Strategy、「望ましい未来の創造と実装」を掲げるFuture Design Labの3つで構成されています。

Strategy&での戦略コンサルティングを志望する場合も、PwCコンサルティングの採用枠(戦略系のポジション)を通じて応募する形が基本です。戦略部門とそれ以外の部門では選考で問われる内容も想定されるキャリアも異なるため、応募前に「戦略部門なのか、総合コンサル部門なのか」を求人票で確認しておく必要があります。

PwCアドバイザリーとの違い

もう一つの重要な区別が、M&A・ディールアドバイザリーを担う「PwCアドバイザリー合同会社」との違いです。両法人は同じPwC Japanグループ内で連携してプロジェクトを進めることもありますが、転職活動上は次のように整理して理解するのが実態に近いと言えます。

i観点

PwCコンサルティング(総合コンサル)

PwCアドバイザリー(FAS)

中核テーマ

経営戦略、業務改革、DX、組織・人事、リスク

M&A、事業再生、企業価値評価、デューデリジェンス、インフラ

求められる素地

論点の構造化、仮説思考、実装推進力

財務・会計、M&Aプロセスの実務知識

出身者の傾向

事業会社の企画・技術職、他コンサル、IT、官公庁

公認会計士、投資銀行M&A部門、他FAS、事業会社財務

選考の中身

ケース面接が実施されることがある

職務経歴と財務・M&A知識の深掘りが中心

つまり、同じ「PwC」を冠していても、入る法人によってキャリアの方向性は大きく変わります。経営全般のコンサルティングを志向する方はPwCコンサルティング、M&Aやディールの専門性を軸にしたい方はPwCアドバイザリーが対象です。本記事は前者、PwCコンサルティング合同会社への転職を想定して解説します。

PwCアドバイザリーについては、別記事「【2026年版】PwCアドバイザリーへの転職」で詳しく解説しています。また、同じBig4系総合コンサルとの比較を検討している方は「【2026年版】デロイト トーマツ コンサルティングへの転職」「【2026年版】KPMGコンサルティングへの転職」もあわせてご覧ください。

戦略コンサルと総合コンサルの違いについては、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:戦略コンサルと総合コンサルの違い

案件・カルチャーの特徴

部門構成

PwCコンサルティングのキャリア採用は部門・ポジション単位で行われるため、どの部門に応募するかが、そのまま入社後の業務内容を決めます。公式のキャリア採用「部門紹介」ページでは、ソリューション別の部門が次のように整理されています。

部門

主な構成・業務

ストラテジーコンサルティング

Strategy&、X-Value & Strategy、Future Design Labの3ユニットで構成。経営戦略・成長戦略・新規事業などの戦略立案

インダストリアルトランスフォーメーション

スマートビジネストランスフォーメーション、バリューチェーントランスフォーメーション。製造・オペレーション領域の変革

フロントオフィスエクスペリエンス

マーケティング・営業・顧客接点領域の変革(Front office & Experience)

ビジネスマネジメントトランスフォーメーション

サステナビリティ、ファイナンス、ピープル(組織・人事)の各トランスフォーメーション

エンタープライズトランスフォーメーション

エンタープライズソリューション(ERPを中心とした基幹システム刷新・業務改革)、テクノロジーアライアンス

テクノロジー&デジタルコンサルティング

デジタル&AIトランスフォーメーション、テクノロジーラボラトリー

トラストコンサルティング

サイバー・リスクコンサルティング、サイバー・リスクソリューション

マネージドサービス

変革後の業務の継続的な運用を担うマネージドサービスのセールスとデリバリー

PwCインテリジェンス

経済・社会・技術動向の調査・研究と知見発信を担うシンクタンク機能

(出典:PwC公式「部門紹介(PwCコンサルティング合同会社 中途採用)」)

これと直交する軸として、自動車・製造業・建設、エネルギー・資源・素材・化学、消費財・小売・ヘルスケア、公共、テクノロジー・メディア・通信、金融サービスといったインダストリー別の部門も設けられており、案件は「業界知見」と「機能の専門性」を掛け合わせて提供されます。募集中のポジションについても部門・ポジション単位で求人情報を読み比べることが重要です。

パーパスとカルチャー

PwCはグローバルで「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する(Building trust in society and solving important problems)」というパーパスを掲げています。実務の現場では、PwC Japanグループ全体の監査・税務・法務・ディールの各専門性や、PwCグローバルネットワークと連携できる点が特徴とされ、さまざまな専門知見を掛け合わせる「統合知」をハブ機能として提供する方向性が、近年の同社のメッセージの中心に置かれています。

戦略を描くだけでなく、システム導入やオペレーション改革、組織変革まで踏み込む案件が多いのは、総合コンサルならではの特徴です。実装フェーズまで関与したい人には魅力的な一方、戦略立案のみに集中したい人にとっては想定とのギャップが生じうる点は、事前に理解しておくとよいでしょう。

同じBig4系の総合コンサルティングファームと比較検討する場合は、関連記事「KPMGコンサルティングへの転職|選考プロセス・年収・キャリアパス」も併せてご覧ください。案件領域・年収レンジ・カルチャーの違いが比較できます。

成長フェーズと働き方

PwCコンサルティングは中途・新卒とも採用を継続する成長フェーズにあり、グループ全体では2025年度に1,812人が入社しています。働く環境の面では、公式の新卒募集要項にフレックスタイム制(コアタイムなし、標準労働時間1日7時間)とリモートワーク制度が明示されており、グループ公式のFacts & Figuresではリモートワーク率72%(グループ全体)という数字も公表されています。

一方で、実装を伴う大型プロジェクトでは関与が長期化しやすく、プロジェクトのフェーズや繁忙期によって負荷が変動します。負荷の体感はアサインされる領域・プロジェクトによって差が大きいため、一律に「激務」とも「余裕がある」とも言い切れないのが実態に近いところです。

年収・職位体系

職位体系と年収レンジ

PwCコンサルティングの職位は、業界各種ソースを総合すると、概ね「アソシエイト → シニアアソシエイト → マネージャー → シニアマネージャー → ディレクター → パートナー」というステップで進みます(職位名や区切りは時期・部門により異なる場合があります)。職位別の年収レンジの目安は次の通りです。

職位

年収レンジ(目安)

アソシエイト

約550万〜850万円

シニアアソシエイト

約850万〜1,200万円

マネージャー

約1,200万〜1,600万円

シニアマネージャー

約1,600万〜2,000万円

ディレクター

約2,000万〜2,800万円

パートナー

約2,800万円〜

(注)上表は元社員ヒアリング・転職エージェントの業界調査・口コミサイト集計を総合した目安です。固定給与と業績賞与を合算した想定年収を示しています。なお、戦略部門(Strategy&等)は同じ職位でも総合コンサル部門より高い水準が設定されます。

報酬構成と年収の振れ幅

報酬は、年俸制に業績賞与が加わる構成です。公式の新卒採用 募集要項では「年俸制」と明示され、初年度年俸は学士で6,390,840円(月例給料532,570円。月30時間分のみなし残業手当を含み、超過分は別途支給)、修士・博士で6,616,560円、業績賞与の支給ありと記載されています。キャリア採用でも年俸+業績賞与という構成が基本とされ、職位が上がるほど賞与による変動幅が大きくなる傾向があります。

平均年収の数値は、口コミサイト集計や業界メディアの集計で約1,000万円前後とされることが多いものの、集計対象者の属性(職位構成、回答者数、集計時点)によって幅が出ます。特定の平均値を鵜呑みにせず、前掲の職位別レンジで水準感を捉えるのが現実的です。より実態に近い金額感は転職エージェントに、志望部門・想定職位を伝えたうえで確認できます。

3-1の表は職位ごとの標準的な水準を示したもので、職位が上がれば下限も上がる形で切り分けています。ここに評価・業績による上下が乗ります。とくにディレクター・パートナー層は個人の業績や担当ポートフォリオによって変動が大きくなります。オファー提示時には、提示額のうち固定部分と変動部分(業績賞与)の内訳、および賞与の評価基準を確認しておくと、入社後の実感とのギャップを避けやすくなります。

中途入社時の想定エントリー職位

中途入社時の格付けは、これまでの経験年数とコンサル経験の有無に応じて決まるのが一般的です。

  • 第二新卒〜社会人経験数年・ポテンシャル採用:アソシエイト
  • 事業会社で実務経験5年程度、または若手のコンサル経験者:シニアアソシエイト前後
  • コンサル経験が長くマネジメント経験がある方:マネージャー以上の候補

実際の格付けは、選考過程の評価と現年収を踏まえて決まります。Big4水準の報酬体系のため、同じ職位で比べれば事業会社より高い水準になります。ただしコンサル未経験の場合はアソシエイト〜シニアアソシエイト格付けが中心になるため、現年収によっては入社時点で一時的に下がることもあります。

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選考プロセス

選考フロー全体像

PwCコンサルティングのキャリア採用はポジション単位で通年実施されており、概ね以下の流れで進むとされます(応募ポジション・経歴により差異があります)。

ステップ

内容

1. 書類選考

履歴書・職務経歴書の提出

2. 適性検査(Webテスト)

言語・計数・性格検査等(職種により有無あり)

3. 面接(複数回)

1次はマネージャークラス、2次はシニアマネージャー〜ディレクタークラス、最終はパートナークラスが担当することが多い。ケース面接を含む場合がある

4. リファレンスチェック

前職関係者への照会が行われる場合がある

面接回数やケース面接の有無は応募部門・職位によって変わります。

適性検査・筆記試験の位置づけ

適性検査は応募するポジションで出題があるかどうか、あるとすればどんな形式かは、転職エージェントに事前に確認できます。突出して特殊な検査ではないため、市販の問題集で一通り形式に慣れておく程度の準備で足元をすくわれるリスクは減らせます。

ケース面接の特徴

面接の中では、ケース面接(ケース形式の個別面接)が実施されることがあります。実施される場合、45〜60分程度の個別面接の一部の時間を使って、与えられたお題に対して論理的に思考を組み立て、面接官と議論を進める形式が一般的とされます。評価されるのは、課題を構造的に分解する力、仮定を明示しながら段階的に思考を進める丁寧さ、面接官との対話の中で軌道修正できる柔軟性です。

とくに戦略部門(Strategy&等)のポジションではケースの比重と難度が高まるため、入念な準備が前提となります。総合コンサル部門でも、論点を構造的に整理して話す力は職務経歴の深掘りの場面で共通して評価されるため、ケース面接対策で鍛える「考え方の型」は無駄になりません。

ケース面接の準備の進め方については、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:ケース面接対策:準備の始め方

行動面接と志望動機

ケース以外に、これまでの職務経歴やプロジェクト経験を深掘りする行動面接(ビヘイビア面接=過去の経験や行動を深掘りして価値観・適性を見る面接)の比重も高いとされます。「なぜその意思決定をしたのか」「困難な状況でどう動いたのか」といった問いを通じて、再現性のある行動特性や価値観が評価されます。PwCはグローバル共通のパーパスや行動規範を重視しており、スキルだけでなくカルチャーフィットも丁寧に見られる傾向があります。

過去の経験を、状況・課題・行動・結果の流れで構造的に語れるよう準備しておくことに加え、「なぜ総合コンサルか」「なぜPwCコンサルティングか(アドバイザリーや他のBig4ではなく)」を自分の経験と接続して語れるよう整理しておくと差がつきます。

行動面接の準備の進め方については、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:ビヘイビア面接の完全対策

求められる素養

公式の採用メッセージと業界各種ソースを総合すると、重視される素養は次のように整理できます。

  • 論点を構造化する力:複雑で困難な経営課題を整理し、根拠をもって結論を導く
  • 実行まで伴走する力:戦略の絵を描くだけでなく、システム・業務への落とし込みまで推進する当事者意識
  • 多様な専門家との協働:「統合知」を生み出すためのチームワークと巻き込み力
  • 学び続ける姿勢:デジタル・AIなど変化の速い領域をキャッチアップし続ける成長志向

英語力については、国内案件中心のチームでは必須要件とは限りません。一方で、PwCグローバルネットワークとの連携案件や外資系クライアントの案件、戦略部門のクロスボーダー案件では、ビジネス英語力がそのまま業務遂行力になります。

キャリアパスとポストPwCコンサルティング

在籍中に獲得できる経験資本

PwCコンサルティングでの経験は、転職市場において次のような専門性として評価されやすい傾向があります。

  • 一気通貫の変革経験:戦略立案・業務改革・システム実装・プロジェクトマネジメントを通した経験
  • インダストリー×機能の専門性:金融、ヘルスケア、自動車、官公庁などの業界知見と、ファイナンス、SCM、データ&AIなどの機能知見の掛け合わせ
  • 人的資本:大手事業会社や官公庁の経営層・部門長クラスとのネットワーク、PwCグローバルネットワークとの接点

特に「戦略から実行・テクノロジー実装まで見通せる」総合的な経験は、PwCコンサルティング出身者の差別化要素です。戦略を描くだけでなく、それをシステム・業務にどう落とし込むかまで語れる人材は、事業会社の変革推進ポジションでも重宝されます。

ポストPwCコンサルティングの主な進路

社内でパートナーを目指す道に加え、外部への進路も多様です。主な進路は以下のように整理できます。

  • 事業会社の経営企画・DX推進・CIO/CDOクラス:実装まで見通せる経験が評価される
  • 他のコンサルティングファーム:戦略系・総合系双方への転身
  • PEファンド・投資先のバリューアップ担当:財務・オペレーション領域の経験者を中心に一部
  • スタートアップの経営企画・CxO:事業創造の経験を活かす
  • 独立・フリーランスコンサルタント:特定領域の専門性を武器に

外資系戦略ファーム出身者と比べると、「特定領域の専門性+実行経験を武器に、事業会社の変革を担うポジションに移る」パターンが相対的に多いのがPwCコンサルティング出身者の特徴です。

ポストコンサルのキャリアパス全般については、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:ポストコンサルのキャリアパス

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【Q&A】PwCコンサルティング転職に関するよくある質問

Q1. PwCコンサルティングとPwCアドバイザリーは何が違いますか?

別法人・別キャリアです。PwCコンサルティング合同会社は経営戦略の策定から業務改革・システム実装までの総合コンサルティングを担い、PwCアドバイザリー合同会社はM&A・事業再生・インフラといったディール領域を担います。同じPwC Japanグループとして案件で連携することはありますが、採用も人事制度も独立しています。詳しくは別記事「【2026年版】PwCアドバイザリーへの転職」をご覧ください。

Q2. Strategy&に入りたい場合はどう応募すればよいですか?

Strategy&は、PwCコンサルティングのストラテジーコンサルティング部門を構成するブランドの一つです。「PwCコンサルティング=Strategy&」ではなく、戦略部門の中のユニットという位置づけになります。Strategy&での戦略コンサルティングを志望する場合も、PwCコンサルティングの採用枠(戦略系のポジション)を通じて応募する形が基本です。戦略部門は選考のケース比重も報酬水準も総合部門と異なるため、どのポジションが希望に合うかを求人票で確認したうえで応募してください。

Q3. コンサル未経験でも応募できますか?

応募自体は可能です。事業会社で特定業界・特定機能の実務経験を積んだ方は、その専門性を評価されて採用されるケースがあります。ただしコンサル未経験の場合は、ケース面接や構造的な思考の見せ方への準備に相応の時間を投資する必要があります。総合ファームは領域が広いため、自分の経験が活きる部門を見極めて応募することが重要です。

Q4. 選考でケース面接は必ずありますか?

応募するポジションや職位によって異なります。ケース形式の個別面接が実施されることもあれば、職務経歴の深掘り(行動面接)が中心になることもあります。戦略部門ではケースの比重が高まります。いずれの場合も、論理的に考えを組み立てる力と、過去の経験を構造的に語る力の双方を準備しておくと安心です。

Q5. 英語力は必須ですか?

国内案件中心のチームでは必須要件とは限りません。一方で、PwCグローバルネットワークとの連携案件、外資系クライアント案件、戦略部門のクロスボーダー案件では英語力が求められます。長期的なキャリアの選択肢を広げるうえでも、持っていて損はない要素です。

Q6. 激務度はどの程度ですか?

プロジェクトのフェーズ・領域・時期によって変動します。実装を伴う大型プロジェクトでは関与が長期化しやすい一方、フレックスタイム制やリモートワークも公式に案内されています(2-3参照)。面接で「直近1年の平均的な稼働」「繁忙期のピーク」「同時アサインが重なる頻度」を部門単位で確認すると、配属予定チームの実態がつかめます。

Q7. 未経験からの転職で年収は下がりますか?

現年収と格付け次第です。Big4水準の報酬体系のため同じ職位での水準は高めですが、コンサル未経験の場合はアソシエイト〜シニアアソシエイト(約550万〜1,200万円)からの入社が中心で、現年収が高い方は入社時点で一時的に下がることがあります。マネージャー以降の上昇幅が大きい構造なので、入社時の提示額だけでなく数年後のレンジを含めて判断してください。

まとめ

PwCコンサルティングへの転職を検討するにあたって押さえておきたいポイントを、5点に整理します。

  1. PwCコンサルティング合同会社は、Big4・PwC Japanグループの総合コンサルティング中核法人。2016年設立で、戦略から実行(テクノロジー・オペレーション・リスク等)まで一気通貫で支援する性格を持ちます。M&A・ディールを担うPwCアドバイザリー合同会社とは別法人・別キャリアです。
  2. 戦略部門Strategy&はPwCコンサルティングの中の1ユニットであり、「PwCコンサル=Strategy&」ではありません。応募はストラテジーからトラスト、マネージドサービスまで部門・ポジション単位のため、入口の見極めが重要です。
  3. 年収は公式開示がなく職位別レンジは目安。シニアアソシエイトで約850万〜1,200万円、マネージャーで約1,200万〜1,600万円が一つの目安です。年俸制に業績賞与が加わる構成で、新卒初年度年俸639万円という公式記載がエントリー水準の参考になります。
  4. 選考は適性検査+複数回の面接(ケース面接・行動面接)。戦略部門ではケースの比重が高まるとされ、部門に応じた準備が必要です。
  5. ポストPwCコンサルティングは事業会社の経営企画・DX推進、他ファーム、スタートアップ経営層など。「戦略から実装まで見通せる経験×インダストリー知見」が市場価値の核になります。

PwCコンサルティングは部門の幅が広く、どの部門を入口にするかで業務もキャリアも大きく変わります。その見極めが、選考の通りやすさにもその後のキャリアにも直結します。

参考文献・出典

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