KPMGコンサルティング株式会社は、世界4大会計事務所グループ(Big4)の一角であるKPMGのジャパングループにおいて、総合コンサルティングを担う法人です。2014年7月の設立とBig4系コンサルのなかでは新しいファームながら、キャリア採用を中心に組織を拡大させ、社員数は2,447名(2026年7月1日現在)に達しています。
転職を検討するうえで最初に押さえたいのは、KPMGコンサルティングと、M&A・ディールアドバイザリーを手がける「株式会社KPMG FAS」は、同じKPMGジャパンに属しながらも別法人・別キャリアであるという点です。扱うテーマも、求められる素養も、選考の中身も異なるため、この区別が応募の出発点になります。
本記事では、VOLVEの視点から、公式の会社概要・採用サイト・プレスリリースを一次情報として照合しながら、「KPMGジャパンのなかでどう位置づけられるのか」「年収はどの水準か」「選考はどう進むのか」を整理します(記載は2026年8月時点の公開情報にもとづきます)。
KPMGコンサルティングとは
企業概要
項目 | 内容 |
|---|---|
正式名称 | KPMGコンサルティング株式会社(KPMG Consulting Co., Ltd.) |
設立 | 2014年7月1日 |
代表取締役 | 佐渡 誠/関 穣/田口 篤(2026年7月1日付の3名体制) |
資本金 | 1億円 |
本社 | 東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー |
国内拠点 | 東京・大阪・名古屋・京都・福岡 |
社員数 | 2,447名(2026年7月1日現在)/新卒採用537名・キャリア採用1,910名、平均年齢37.0歳 |
グループ | KPMGジャパン(KPMGインターナショナルのメンバーファーム) |
公式サイト | https://kpmg.com/jp/ja/about/kc.html / 採用サイト https://recruit.kpmg-consulting.jp/ |
代表体制は2026年7月1日付で更新されています。2025年1月から代表取締役を務めていた知野雅彦氏が2026年6月30日付で退任し、副代表を務めていた佐渡誠氏が代表取締役に就任、関穣氏・田口篤氏は留任しました。知野氏は同日付でKPMGアドバイザリーホールディングス代表取締役社長、KPMG FAS代表取締役も退任しており、KPMGジャパン全体で経営体制の交代が進んだかたちです。
KPMGジャパン内での位置づけ
KPMGジャパンは、あずさ監査法人、KPMG税理士法人、KPMGコンサルティング、KPMG FAS、KPMG Forensic & Risk Advisoryなど、監査・保証/税務/アドバイザリーの3分野にわたるプロフェッショナルファームで構成される企業グループです。このうちKPMGコンサルティングは、経営戦略・業務改革・テクノロジー・リスク対応を広く手がける「総合コンサルティング」の中核法人にあたります。
組織面で押さえておきたい直近の動きが二つあります。ひとつは、2025年12月にアドバイザリー領域を統轄する「KPMGアドバイザリーホールディングス株式会社」が事業を開始したことです。KPMGコンサルティング、KPMG FAS、KPMG Forensic & Risk Advisoryなど複数法人を束ね、5,000名超のアドバイザリー人員が法人間の垣根を越えてサービスを提供する体制を整える狙いとされます(同社代表取締役社長は2026年7月1日付で岡田光氏)。
もうひとつは、2026年8月に新設された横断組織「KPMG AiX」です。KPMGアドバイザリーホールディングスを中心に、あずさ監査法人・KPMGコンサルティング・KPMG FAS・KPMG Forensic & Risk Advisory・KPMG税理士法人・KPMG Ignition Tokyoの各法人から約400名規模の専門人材を集め、AI変革(AI Transformation)を「攻め」と「守り」の両面から支援する組織と公表されています。KPMGコンサルティングは、その戦略立案から実装支援までを担う中核の一角に位置づけられます。
ただし2026年8月時点で、KPMGコンサルティングとKPMG FASが採用・人事制度上で統合されたわけではありません。転職活動上は引き続き別法人として捉える必要があります。M&Aやディールの専門性を軸にしたい方は、関連記事「KPMG FASへの転職|選考プロセス・年収・キャリアパス」で扱うテーマと選考の中身の違いを確認しておくと、応募先の判断がつけやすくなります。
また、同じBig4系の総合コンサルを並べて検討する場合は、関連記事「デロイト トーマツ コンサルティングへの転職|選考プロセス・年収・キャリアパス」と「PwCコンサルティングへの転職|選考プロセス・年収・キャリアパス」も併せてご覧ください。規模・案件構成・入口となる部門の切り方が三社三様で、比較の軸をつくりやすくなります。
案件・カルチャーの特徴
案件の特徴
KPMGコンサルティングのキャリア採用は、6つのユニットとその配下の専門チーム単位で行われています。ユニットの区分は次のとおりです。
ユニット | 主な領域 |
|---|---|
Strategy & Innovation | 経営戦略・事業戦略の策定、組織再編、グローバル戦略の策定と実行、新規事業創出 |
Business Consulting | カスタマートランスフォーメーション、バリューチェーン改革、人事・組織変革、業務プロセス改革 |
Technology Consulting | IT戦略、デジタルトランスフォーメーション、生成AI活用支援、データ・アーキテクチャー設計 |
Enterprise Solution | KPMG Powered Enterpriseを軸とした基幹システム刷新、SAP・Oracle・Salesforce等との連携による実装 |
Risk Consulting | ガバナンス構築、リスクマネジメント、規制対応、内部監査・内部統制、サイバーセキュリティ |
Financial Services | 金融機関を対象とした戦略・業務・規制対応の各サービス |
公式ページでは自社のスタンスを「攻めと守り 変革オーケストレーター」と表現し、「業界の先見性」×「デジタル」×「データ」を掛け合わせて戦略策定から実行までを一気通貫で支援する打ち出しをしています。攻め(戦略・変革)だけでなく、守り(リスク・ガバナンス)を独立したユニットとして持つ点は、Big4系総合コンサルのなかでも同社の性格をよく示しています。
対象インダストリーは、金融、ガバメント・パブリック、製造、自動車、テクノロジー・メディア・通信、消費財・小売、ヘルスケア、エネルギー、インフラストラクチャー、ライフサイエンス、プライベートエンタープライズと幅広く、なかでも金融セクターとパブリックセクターは、KPMGジャパンが監査・規制対応で培ってきた知見との親和性が高い領域とされます。テクノロジー領域ではServiceNow・SAP・Oracle・Microsoft・Salesforceなど主要ベンダーとのアライアンスを公式に明示しており、構想だけでなく実装まで踏み込む案件が相応の比重を占めます。
実務上重要なのは、応募がファーム単位ではなくユニット・ポジション単位であることです。求人票には募集部門名と担当領域が明示されるため、どのユニットを入口にするかで入社後の案件も、その後のキャリアの方向も変わります。求人票だけでは案件の実態やチームごとの違いまでは読み取りにくいため、応募前に、直近の選考実績を把握している転職エージェントに、ユニットごとの案件の性格と求められる経験を確認しておくことをおすすめします。
働き方とカルチャー
同社のカルチャーを理解するうえで外せないのが、2014年の設立以降の拡大と、キャリア採用比率の高さです。公式採用サイトの社員数内訳は新卒採用537名に対しキャリア採用1,910名で、キャリア採用が約8割を占めます。事業会社・他コンサル・IT出身など多様なバックグラウンドの人材が集まる組織であり、中途入社者が多数派のため前職の経験を活かしやすい一方、拡大期特有の制度の整備途上の部分や、ユニット・チームによるカルチャーの差は生じやすい面があります。配属チーム次第で働き方の印象が変わりうる点は押さえておきたいところです。
制度面では、公式採用サイトに在宅勤務、フレックスタイム、中抜け制度、ワーケーション制度など13の柔軟な働き方の制度が紹介されています。求人票にはフレックスタイム制(マネジャー未満はコアタイム11:00〜15:00、フレキシブルタイム7:00〜22:00)が明示されているほか、退職金制度や育児支援制度も福利厚生欄に記載されています。男性育児休業取得率93%・平均取得日数67日という数値も公表されています。一方で、案件状況による繁忙の波は他の総合ファームと同様に存在するため、実態はチーム・時期によって幅があると捉えるのが現実的です。
なお、戦略ファームと総合ファームのどちらを軸に検討するか迷っている段階であれば、関連記事「戦略コンサルと総合コンサルの違い|年収・働き方・キャリア」が判断の枠組みとして役立ちます。KPMGコンサルティングのような総合ファームで得られる経験の性格を、対比のなかで把握できます。
年収・職位体系
職位体系と年収レンジ
KPMGコンサルティングの職位は、業界各種ソースを総合すると、概ね「ビジネスアナリスト → コンサルタント → シニアコンサルタント → マネジャー → シニアマネジャー → ディレクター → パートナー」というステップで進むとされます(職位名や区切りは時期・ユニットにより異なる場合があります)。職位別の年収レンジの目安は次のとおりです。
職位 | 年収レンジ(目安) |
|---|---|
ビジネスアナリスト | 約600万〜700万円 |
コンサルタント | 約700万〜900万円 |
シニアコンサルタント | 約900万〜1,200万円 |
マネジャー | 約1,200万〜1,600万円 |
シニアマネジャー | 約1,600万〜2,000万円 |
ディレクター | 約2,000万〜2,800万円 |
パートナー | 約2,800万円〜 |
この表は公式開示にもとづくものではありません。複数の業界調査・公開情報・経験者ヒアリングを総合した目安であり、応募ポジション・タイミング・個人の評価により変動します。固定給与と業績賞与を合算した想定年収を示しています。
公式求人票の給与欄には「経験、能力を考慮の上、当社の報酬規定による」とのみ記載されています。業界各種ソースでは、年俸制に業績賞与が加わる構成で、評価は半期ごとに行われ、プロジェクトでの成果が昇給・昇格に反映される仕組みとされます。成果を出した若手が早期に昇進するケースもあるとされる一方、「20代で年収1,000万円超」といった事例は早期昇進した一部にとどまるため、レンジの上限値を前提に転職判断をするのは避けるのが安全です。公式求人票の福利厚生欄に退職金制度が明記されている点は、退職金のない外資系ファームと報酬パッケージ全体を比較する際に見落とせない要素です。
平均年収として流通する数値は、集計によって約900万〜1,000万円前後と幅があります。これは集計対象者の属性(職位構成、回答者数、集計時点)が異なるために生じる差で、特定の平均値を鵜呑みにせず、上の職位別レンジで水準感を捉えるのが現実的です。より実態に近い金額感は、直近のオファー実績を把握している転職エージェントに、志望ユニットと想定職位を伝えたうえで確認するのが確実です。オファー提示時には、提示額のうち固定部分と変動部分(業績賞与)の内訳、および賞与の評価基準を確認しておくと、入社後の実感とのギャップを避けやすくなります。
中途入社時の想定エントリー職位
中途入社時の格付けは、これまでの経験年数とコンサル経験の有無に応じて決まるのが一般的です。
- 第二新卒〜社会人経験数年・ポテンシャル採用:ビジネスアナリスト〜コンサルタント
- 事業会社で実務経験5年程度、または若手のコンサル経験者:コンサルタント〜シニアコンサルタント
- コンサル経験が長くマネジメント経験がある方:マネジャー以上の候補
実際の格付けは、選考過程の評価と現年収を踏まえて決まります。Big4水準の報酬体系のため、同じ職位で比べれば事業会社より高い水準になります。ただしコンサル未経験の場合はビジネスアナリスト〜コンサルタント格付けが中心になるため、現年収によっては入社時点で一時的に下がることもあります。
選考プロセス
選考フロー全体像
キャリア採用は募集部門ごとに通年で実施されています。公式の応募・選考ガイドでは、選考の流れは「書類選考および適性検査(対象者のみ実施)を通過した方には、応募いただいた部署による面接を複数回受けていただき、オファー面談を経て内定となります」と説明されています。応募経路は求人情報ページからの直接応募のほか、社員紹介(リファラル)、再入社、Talent Community経由が案内されています。整理すると次のとおりです。
ステップ | 内容 |
|---|---|
1. 書類選考 | 履歴書・職務経歴書の提出 |
2. 適性検査 | 対象者のみ実施(形式は公式に非公表) |
3. 面接(複数回) | 応募した部署による面接。職務経歴の深掘りと思考力・課題解決力の確認 |
4. オファー面談 | 条件提示・すり合わせ |
5. 内定 | — |
面接回数は公式には「複数回」とのみ示されており、応募職種・職位によって幅があります。業界各種ソースでは2〜3回程度、選考期間は数週間〜2か月程度になることが多いとされますが、部門と時期によって差が出ます。
ケース面接/筆記の特徴
適性検査は「対象者のみ実施」とされ、形式は公式に公表されていません。玉手箱系が用いられるという情報が業界ソースでは多く見られるほか、職種によってはGMAPや英語テストが課される場合もあるとされますが、「必ずこの形式が出る」という前提での対策は不要です。応募するポジションで出題があるか、あるとすればどの形式かは、転職エージェント経由で事前に確認しておくと準備の的が絞れます。突出して難しいというより対策不足で取りこぼさないことが重要なので、市販の問題集で一通り形式に慣れておく程度の準備が現実的です。
ケース面接については、総合コンサルの選考らしく「組み込まれることが多い」という位置づけです。実施される場合、フェルミ推定やビジネスケースを通じて、課題を構造的に分解する力、仮定を明示しながら段階的に結論へ導く思考プロセス、面接官との対話のなかで軌道修正できる柔軟さが評価されます。外資系戦略ファームのような高難度ケースが定型的に出されるわけではないとされますが、リスク対応やシステム実装まで視野に入る同社の案件特性を踏まえ、「戦略の絵」だけでなく「実行可能性」まで意識した回答ができると評価されやすい傾向があるとされます。
ケース面接をこれから準備する段階であれば、関連記事「ケース面接対策:準備の始め方」から着手すると、独学で回り道をせずに済みます。あわせて、職務経歴を状況・課題・行動・結果の流れで語る準備も進めておくと、面接全体をカバーできます。
志望動機については、「なぜ総合コンサルか」「なぜKPMGコンサルティングか(FASや他のBig4ではなく)」を、自分の経験と接続して語れるよう整理しておくと差がつきます。公式の採用メッセージからは、目の前の課題を超えて全体像を描けること、取り組みたいテーマへのパッション、業界未経験であってもクライアントや上司との議論で積極的に意見・提案を行うプロアクティブさが重視されていることが読み取れます。
キャリアパスとポストKPMGコンサルティング
在籍中に獲得できる経験資本
KPMGコンサルティングでの経験は、転職市場において次のような専門性として評価されやすい傾向があります。
- 変革プロジェクトの実行経験:戦略立案にとどまらず、業務改革・IT実装・リスク対応まで関与する案件で得られる、構想から実行までの一貫した経験
- インダストリー知見:金融、製造、自動車、ヘルスケア、パブリックなど、特定セクターに対する深い知見
- テクノロジー×経営の視点:ERP・データ・AI・サイバーなど、テクノロジーを経営課題に結びつける視点
- 人的資本:クライアント経営層・部門長クラス、およびKPMGネットワーク内のつながり
とくに、複数ユニットをまたいだ経験は、事業会社のDX推進や経営企画ポジション、あるいは他ファームのハイレイヤーへの転身で差別化要素になりやすいとされます。
ポストKPMGコンサルティングの主な進路
社内でパートナーを目指す道に加え、外部への進路も多様です。主な進路は次のように整理できます。
- 事業会社の経営企画・事業開発・DX推進部門:変革プロジェクト経験を活かす中核ポジション
- 他のコンサルティングファーム:戦略ファームや他のBig4を含む、上位職や専門領域への移籍
- PEファンド・ベンチャーキャピタル:金融・財務系の経験者を中心に一部
- スタートアップのCxO・起業:実装経験を武器にした経営参画
外資系戦略ファーム出身者と比べると、「変革の実行経験」と「特定インダストリー知見」を武器に、事業会社の中核ポジションへ移るパターンが評価されやすいのがKPMGコンサルティング出身者の特徴です。出口の選択肢を先に把握しておきたい方は、関連記事「ポストコンサルのキャリアパス|出身ファーム×タイミング別」で、在籍年数と進路の関係を確認しておくと、入口の選び方も定まりやすくなります。
【Q&A】KPMGコンサルティング転職に関するよくある質問
Q1. KPMGコンサルティングとKPMG FASはどう違いますか?
いずれもKPMGジャパンの一員ですが、別法人・別キャリアです。KPMGコンサルティングは経営戦略・業務改革・DX・リスク対応を扱う総合コンサルティング、KPMG FASはM&Aアドバイザリーやデューデリジェンス(買収前に対象企業の財務・事業リスクを精査する調査)、事業再生などを扱います。採用・人事制度も独立しているため、「ディールに関わりたい」のか「変革を継続的に支援したい」のかで応募先が変わります。
Q2. コンサル未経験でも応募できますか?
応募自体は可能です。キャリア採用比率が約8割と高く、事業会社での実務経験や特定インダストリーの知見が評価されるケースは少なくありません。ただしコンサル未経験の場合は、ケース面接や構造的な思考の見せ方への準備に相応の時間を投資する必要があります。
Q3. 選考でケース面接は必ずありますか?
公式には面接の中身までは公表されていません。ポジションによりますが、組み込まれることが多いとされます。フェルミ推定やビジネスケースを通じて、構造化と仮説思考、対話のなかでの軌道修正力が見られます。
Q4. 設立が新しいファームですが、安定性は大丈夫ですか?
KPMGコンサルティング単体の設立は2014年と新しいものの、母体のKPMGはBig4の一角を成すグローバルネットワークであり、日本でもKPMGジャパンとして長い歴史を持ちます。設立後は拡大が続き、社員数は2,447名(2026年7月1日現在)に達しています。2025年12月のKPMGアドバイザリーホールディングス発足、2026年8月のKPMG AiX新設と、グループ横断で体制を強化する動きも続いています。「新興ファームの不安定さ」というより、「確立されたグローバルブランドの下で成長を続けている総合ファーム」と捉えるのが実態に近いでしょう。
Q5. 英語力は必須ですか?
国内案件中心のチームでは必須要件とは限りません。一方で、KPMGグローバルネットワークとの連携案件や外資系クライアント案件では英語力が求められ、応募要件に英語コミュニケーション能力を明示する求人もあります。長期的なキャリアの選択肢を広げるうえでも、持っていて損はない要素です。
Q6. 激務度はどの程度ですか?
プロジェクトや時期、配属チームによって幅があります。案件の繁忙期には負荷が高まる一方、在宅勤務・フレックスタイム・中抜け制度など13の柔軟な働き方の制度が公式に案内されています。面接で「直近1年の平均的な稼働」「繁忙期のピーク」「同時アサインが重なる頻度」をチーム単位で確認すると、配属予定チームの実態がつかめます。
Q7. どのユニットに応募すべきか迷います。
入口の選択がその後のキャリアに直結するため、迷うのは自然です。判断材料は、これまでの実務経験がどのユニットの案件に近いか、入社後に伸ばしたい専門性がどこにあるか、の二つです。求人票には募集部門と担当領域が明示されているので、まずは複数を読み比べて当たりをつけてください。そのうえで、部門ごとの選考実績を持つ転職エージェントにご相談ください。経歴に合う入口はどこか、その入口を選んだ場合に数年後どういうキャリアになるかまで含めて整理できます。
Q8. 未経験からの転職で年収は下がりますか?
現年収と格付け次第です。Big4水準の報酬体系のため同じ職位での水準は高めですが、コンサル未経験の場合はビジネスアナリスト〜コンサルタント(約600万〜900万円)からの入社が中心で、現年収が高い方は入社時点で一時的に下がることがあります。シニアコンサルタント以降の上昇幅が大きい構造なので、入社時の提示額だけでなく数年後のレンジを含めて判断してください。
まとめ
KPMGコンサルティングへの転職を検討するにあたって押さえておきたいポイントを、5点に整理します。
- Big4・KPMGジャパンの総合コンサルティング中核法人。設立は2014年と比較的新しく、社員数2,447名(2026年7月1日現在)まで拡大しています。M&A・ディールを担うKPMG FASとは別法人・別キャリアです。
- 組織はStrategy & Innovation/Business Consulting/Technology Consulting/Enterprise Solution/Risk Consulting/Financial Servicesの6ユニット。「攻めと守り」を両立させる打ち出しが特徴で、応募はユニット・ポジション単位のため入口の見極めが重要です。
- 年収は公式開示がなく、職位別レンジはあくまで目安。コンサルタントで約700万〜900万円、マネジャーで約1,200万〜1,600万円が一つの水準感です。年俸制に業績賞与が加わる構成とされ、退職金制度がある点も報酬パッケージ比較では見落とせません。
- 選考は書類選考+適性検査(対象者のみ)+応募部署による複数回の面接+オファー面談。構造化と仮説思考に加え、実行可能性まで意識した受け答えと、当事者意識・プロアクティブさが見られます。
- ポストKPMGコンサルティングは事業会社の経営企画・DX推進、他ファーム、スタートアップ経営層など。「変革の実行経験×インダストリー知見」が市場価値の核になります。
KPMGコンサルティングの選考は、ユニット・ポジションごとに求められる経験が異なります。どこを入口にするかの見極めが、選考の通りやすさにも、その後のキャリアにも直結します。
参考文献・出典
- KPMGコンサルティング(法人紹介ページ)
- KPMGコンサルティング「会社概要」
- KPMGコンサルティング「提供サービス」
- KPMGコンサルティング 採用サイト「会社を知る」(設立・資本金・社員数・働き方の制度)
- KPMGコンサルティング 採用サイト「応募・選考ガイド」(キャリア採用の選考フロー)
- KPMGコンサルティング 採用サイト「キャリア採用」(募集ユニット・求める人材像)
- KPMGコンサルティング プレスリリース「代表取締役変更のお知らせ」(2026年6月)
- KPMGアドバイザリーホールディングス「代表取締役変更に関するお知らせ」(2026年6月11日)
- KPMGジャパン プレスリリース「KPMGアドバイザリーホールディングス株式会社を設立」
- KPMGジャパン プレスリリース「AI変革を総合的に支援する横断組織『KPMG AiX』を新設」(2026年8月)
- KPMGジャパン「KPMGについて(各法人一覧)」
年収レンジおよび選考の詳細(適性検査の形式、面接回数、ケース面接の有無)は公式に開示されていないため、本記事では複数の業界調査・公開情報・経験者ヒアリングを総合した目安として記載しています。応募ポジション・タイミング・個人の評価により変動します。
